年を越す瞬間

5・4・3・2・・・・
「ハッピーニューイヤー!!」

にぎやかなクラッカーの音と共に明るい少女の声が部屋に響いた。

が、その後20秒の沈黙。

「・・・・・・・一体何のつもりだ?」
頭にかかった紙ふぶきをはらいながら、ナルは不機嫌な顔で少女を見た。

「だって年が明けたんだよ?」
「それがどうした。」
「~~~だってー、せっかくの年明けに事務所で仕事してんだよ、

こんくらいしなきゃ虚しくてやってらんないよ~。」
「その、大切な年明けに仕事を作ったのは誰ですか谷山さん。」

うっ、と麻衣は言葉に詰まる。

「年末だから大掃除をするといって張り切って、

年明けに必要な資料やレポートまで処分してくださったのは確か谷山さんでしたよねぇ。」
「あ、あはは、そうでしたねぇ。」

ナルの冷え冷えとした微笑が容赦なく麻衣を突き刺す。

「戯言を言う暇があるなら早くこの資料の整理でもしろ。」

今までかなりの量の書類をファイルにまとめてきたが、
自分が捨てた量を考えると、・・・・・今夜は徹夜になりそうだ。

「・・・・・・だいたいさー、私横文字読めないもんっ。

ナルは掃除ちっっとも手伝ってくれなかったしー・・・・。」

紅白も見れなかったしーなどと愚痴っていると、ナルにギロリと睨まれた。

「あ、あはははは~。

あっ、お茶入れてくるね。リンさんも疲れてるだろうしっ。」

これ以上この場にいたら危険と判断した麻衣は、そそくさと流し台の方へ逃げていった。


外では、新年を迎えた街がにぎやかに輝いていた。








fin




あといいわけ


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
てなわけで年明けました小説です。
なにやらSPRは不穏な空気に包まれていますがね。(オイ)

余談。
ナルと麻衣は一緒の部屋で作業してますが、
リンさんは資料室で麻衣により処分された資料等再製作中です。
ええもうそりゃあすごい勢いで。大量に処分されちゃったもんね★

コニカルロボッツ、今年もリンさん受難の年です。(笑)