結局

伝えたい想いは溢れるのにねえいつも言葉にならない。



「・・・・あのさ、」
「何」
「・・・・何でもない。」


今日何度目だろうこの会話。

言いたいことは山ほどあって、
そりゃあもう病気かお前ってなくらい溢れてるのに、
いつも、結局、何も言えない。

「・・・・あの、」
「・・・・何」
「えっと、」

別に伝えるのが怖い訳じゃない。そんなんじゃない。
話すときはいつも言うことが頭の中にあるのに、話しかけたとたん忘れてし
まう。


今更、何を伝えるんだろう。と。
「何」と聞かれる度にそう思うのだ。


「・・・・何なんださっきから」
少々苛立った感じで、ナルは顔を上げる。
書きかけの論文は横文字ばっかで私には読めるはずもなく。


「・・・伝えたい想いは溢れるのにねえいつも言葉にならない。」
「?」

どこかで聞いたような歌詞を朗読したらナルは少し不思議そうな顔をした。





FIN










あといいわけ。

こんにちわ高田です。
祝、初小説。
相方に「これ(小説)だけはまとも路線で・・・・っ」と言われたので。
短いですね。

オマケ。
この小説を安田の携帯に送りつけた後のメール対談。